お役立ち情報
犬の皮膚がただ黒いだけだと過信するのは危険です。
場合によってとても大きな病気が隠れている恐れがあります。
愛犬の皮膚が黒くなったとき、念のため皮膚病を疑ってください。
このように様々な症状が考えられます。
炎症が原因となって皮膚炎が起こりますが、このとき黒い皮膚が目立つようになるケースがあります。
色素沈着などで皮膚が黒くなるのは様々な皮膚病によるものです。
代表的なものをいくつかご紹介します。
表在性膿皮症は、細菌性の感染症によって引きおこります。
皮膚の表面に赤い点々ができて、そこから細菌が増えると炎症が悪化しやすいです。
また、炎症によって膿疱が潰れると炎症が徐々におさまり、そのあと皮膚の表面が黒い状態になります。
これは色素沈着によるものです。
人間にも感染するため注意が必要な症状のひとつです。
皮膚糸状菌は皮膚から入り込み、そこから炎症が起きます。
この症状が慢性化すると黒い皮膚が目立つようになるのです。
また、毛穴の中で細菌が増えると毛穴だけが黒くなります。
メラノサイトーマとは悪性黒色腫のことで、メラニンを生成するメラノサイトが過剰に増えてしまい、それが腫瘍化した疾患です。
転移の可能性は極めて低く、外科手術によって摘出が可能です。
メラノーマは、身体や頭などにできやすいのが特徴的です。
悪性度が高い厄介な状態で、専門家による診察が必要不可欠となります。
特に口の中や爪の周りにできたときは、悪性度が非常に高い可能性があるので注意が必要です。
「皮膚が黒いだけなら心配ない」と思わずに、皮膚の色に変化が見られる場合は早めに専門家に診てもらうのが先決です。
悪性の場合は転移する可能性もあり、深刻な状態に陥ってしまいます。
皮膚が黒い状態のほかにも、同時進行でいつもと違う状態が観察されるかもしれません。
飼い主の勘で「何かおかしい」「何かが違う」と感じたなら、その直感を信じて早期発見、早期治療につなげてあげましょう。